ネパール アンナプルナBCトレッキング(2008.12.27 ポカラ-ランドルン)⑤

2008年12月27日

トレッキング第一日目
ポカラ-(車)-カーレ(1675m)-オーストリアンキャンプ(1985m)-デウラリ(2100m)-ランドルン(1600m) 
歩行時間約5時間

前日ポカラに到着してからは、残念ながらヒマラヤは全く見えませんでした。
この日は朝起きると雲も少なく、早速いつもの湖沿いの撮影スポットへと行きました。
7時前にようやくヒマラヤが朝日で赤く染まりだしました。
この日は少し雲があるものの、ホテルのお庭からヒマラヤが見えています。
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かつて来た時と比べると雲が多く、湖面も揺れているのですが、とりあえず朝日に染まるマチャプチャレ(写真左側の三角の山)とアンナプルナⅡ峰とⅣ峰(右側の山)がきれいに見えました。
いや~、マチャプチャレ、格好いいですね~。美しいですね~。
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”マチャプチャレ”とはネパール語で”魚のしっぽ”という意味で、これから向かうアンナプルナBC方面への道中からは三角ピークの左側の斜面が魚のしっぽのように見えます。
なので、このホテルの名前が”Fish Tail Lodge”という訳です。
ホテルのお庭からはこんな風に見えます。
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この風景は一日見ていても飽きないことでしょう。
ここポカラは標高約900m。そしてここから8000m峰の山が見える訳です。
実に標高差7000mのヒマラヤが間近に見えるここポカラがヒマラヤンリゾート地として栄えるのは頷けますね。
一方で、約10年ぶりにポカラを訪れて、町の汚さに少しがっかりしました。
ぺワ湖畔には不法投棄や小さなごみくずが目立ちました。
以前は田舎のリゾート地といった雰囲気でしたが、この10年で人も増え、生活が向上したのに対して行政の対応が遅れているのでしょう。
ネパールはまだまだ発展途上の国なので、この美しい自然を保とう、というよりは生活を充実させることの方が一般市民には大切なのでしょう。
いつか、ネパール国民にも、自分達の周りの美しい自然を守ろう、という気持ちが現れる日が来ればいいな、と思いました。

さて、我々の今回のトレッキングルートですが、このマチャプチャレの西側(左側)を進み、マチャプチャレの真西を通過し、マチャプチャレのBCを通り過ぎた後、さらに奥のアンナプルナⅠ峰のBCまで行く予定になっています。
つまりマチャプチャレの裏側まで歩いて往復することになります。

バイキングの朝食を済ませると8:00には二人がホテルまで迎えに来てくれて、再び川を筏で横断していよいよトレッキングスタートです。
ここではいつも日の出後は湖面からの水蒸気が幻想的な雰囲気を醸し出しています。
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川を渡ると駐車場には私達専用のバンが待っていました。
私達2人と、ペンバJi、カルマJi、私達の荷物を運んでくれるディルバートJiとドライバーを乗せた車は、今回のトレッキング開始地点のカーレまで約1時間かけて行きました。
途中、ところどころ真っ白な雪をまとった黒い岩肌の堂々とした姿に色を変えたマチャプチャレが迫ってきます。
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カーレは数件の茶屋と住宅がが並ぶ村で標高は1675mです。
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ポカラからおよそ800m上がって来ました。
それでも今回目指すアンナプルナのBCは標高4130mですからあと2400mほど登ることになります。

いよいよトレッキング開始、ですが、ここで初ヒマラヤのRちゃんは、いきなりたいへんな衝撃を受けました。
トイレです。
私はいつものことながら、もうすっかり慣れてしまっているのとチベットではもっと衝撃的なトイレに出会っていたので、”ここには紙を捨てるところはないな。困った!”という程度でしたが、これまで先進国が主な渡航先だったRちゃんには衝撃的な幕開けだったようです。
一般的なネパール式トイレは、和式トイレの前の部分の出っ張ったところがないイメージで、和式のトイレと同じくらいの穴が開いていて、足を置く部分がタイルになっているところが多いです。
そこで用を済ませて横にある水道または水タンクの水を手動で流す、といったものです。
観光客が訪れる場所ではたいてい通常は横に紙捨ての入れ物が置いてありますが、ここは小さな茶屋のトイレで、あまり設備が整っている方ではありませんでした。
とは言え、時々高級感を売りにしたいのだろうと思う場所で見られる様式のトイレよりはある意味清潔と感じる私とは違って、Rちゃんはここで、これから始まる7泊のトレッキング生活に大きな不安を感じたようでした。
しかし、もう戻ることはできません。
ここからRちゃんの恐怖のトレッキング生活が始まりましたが、最終的には今回のネパールでは恐らくこのトイレが一番汚かったのもあり、気がついたらRちゃんもいつの間にかこのネパール式トイレに慣れてしまっていたようです。
たぶん、ですが。

さて、スタッフ3人はここで朝食をとり、9:20に出発しました。
最初はカーレの村はずれを歩き、
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まもなくランチスポットのオーストリアンキャンプまで登りが続きます。
途中10分ほど休憩を挟んで1時間20分で標高約300mを登りオーストリアンキャンプに到着しました。

到着は10:40でまだランチには少し早い時間です。
ここからは晴れていればマチャプチャレが正面に見えるはず、ですが・・・
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マチャプチャレはすっぽりと雲の上着を着ていました。
残念です。

ランチスポットに到着すると先ず、飲み物が出されます。
この時は上の写真に写っているホットレモンが出されました。
そして、ゆっくりしている間に、カルマJiが我々の昼食を用意してくれます。
今回のトレッキングでも出会った人でコックを連れているトレッカーはテント泊の人以外には出会いませんでした。
正直、コックが居なくても途中にあるロッジでは何かしらの食事を注文して作ってもらうことができます。
が、お店によっては油をやたらと使って料理したり、味が美味しくなかったり、また少人数の場合、何か一つのメニューで十分な量があるのでバランスよく食事をすることができません。
カルマJiはトレッカーの体調管理をしながらメニューを考えて、時には醤油やだしを隠し味に使って日本人が好む味付けに仕上げてくれます。

この日のランチはこちらです。
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久々のカルマJiの食事美味しいです。

我々の食事が終った頃に、ネパール人3人の食事が始まります。
ネパール人は昼も夜も通常はダルバートと呼ばれるネパール定食を食べます。

かなりゆっくりして、12:15にこの日の宿泊地ランドルンへ向けて出発しました。
20分ほど登るとポタナという村に到着です。
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標高2100mのこの村にはトレッキングのチェックポストがありました。
ペンバJiが、あらかじめ用意された我々のトレッキングビザを持って、手続きを済ませてくれました。
このビザには顔写真も貼られていますが、本人が行かなくても手続きができるような、かなりアバウトなものです。
ネパールらしいですね。
ただし、許可が必要なエリアで許可なくトレッキングをしているのが見つかると大変だそうです。

しばらくは、鳥の声もきれいなのどかな森の中を歩きながらやや登ります。
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このあたりは、村と村の間の生活道路となっているので、道はよく整備されています。
その代り、時々、荷上げの為のロバなどの糞が道の真ん中に落ちていたりするのでしっかり前を見ながら歩かねばなりません。
しばらく歩くと下り道の多い道が続きます。
途中、雨がちらつき始め、初日からカッパを使うことになってしまいました。
大した雨でなかったのでまだ良かったですが、ネパール人達はカッパもザックカバーも持ってきていませんから、途中のロッジで大きなビニール袋をもらって、自作のザックカバーなりカッパを着て歩きます。
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デウラリという村まではどんどん下って行きます。
途中、ネパールの伝統的な家や見事な棚田を見なが進みます。
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冬にヒマラヤトレッキング、と言うと必ず寒くないのか?と聞かれますが、ネパールの緯度は奄美大島と同じくらいで、標高2000m弱のところでも年末にこんな風に菜の花が咲いています。
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村では女性や子供がせっせと働いています。
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家畜の餌を運搬しているようです。

村と村とを結ぶ道をキョロキョロして歩きながらランドルンに向けて歩きます。
途中で、日本人らしいおじいさんがいらっしゃいました。
一緒にいられる方は日本人っぽくなかったのですが、どうやら彼らは親子のようで、バンコクに駐在している息子が年末突然休みが取れて、日本に居るお父さんをヒマラヤトレッキングに誘った、ということでした。
ここで、とんでもない会話が・・・
私    ”こんにちは。日本の方ですか?”
お父さん”はい。バンコクに駐在の息子がヒマラヤに誘ってくれたので、急遽やってきました。”
私    ”あちらは息子さんだったのですね。いいですね。”
お父さん”おたくさん達も親子ですか?”
私    ”えっ・・・・?どっちが母に見えますか?私達歳は4つしか違わないのですが・・・”
どう考えても私が母ということですね。
かなりショックでした。しかも、自分が親子彼らと同様にこの日の朝ポカラを出発して歩いてきたと聞いて、えらい頑張りましたね、とまるで人を馬鹿にしていました。
とにかく失礼な日本人でした。
彼らも私達と同じアンナプルナBCを目指すとのことでしたが、この日の宿泊地は私達よりも先の村のようで、帰りにすれ違う以外は二度と出会わないことを祈りながら別れました。

昼食後休憩を含めて約4時間歩いてようやくランドルン村が見えてきました。
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標高1600mです。
出発したカーレ村からはトータルでは100mくらい下ったことになります。
登りも結構あったので随分アップダウンのあった一日でした。
実はここランドルンへは以前、初めてのヒマラヤトレッキングでゴレパニ周遊をした際に来ていて、今回もその時と同じロッジピースフルに宿泊しました。
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これは翌朝写した写真なので晴れていますが、到着した時は残念ながらヒマラヤは見えませんでした。
しかし・・・この特徴的なお城のような造りは9年経っても覚えていました。
ネパールトレッキングで利用するロッジの部屋はだいたいこのようになっています。
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ここは電気もきていて、各部屋に電気があるだけでなくコンセントまであって、カメラなどの充電もできたのでとても助かりました。
部屋にはベットがあるだけの質素な作りですが、個室なのでゆっくりとできます。
布団は別途お金を払うと貸してもらえるようですが、我々はC&Kが用意し、ポーターさんが運んでくれるシュラフを使ってベットの上に寝ます。
レンタル布団は、日本の山小屋でも似たようなものかもしれませんが、湿気ていたり汗ともなんとも言えない匂いが染みついていたりするのであまりお勧めできません。
その点、C&Kのシュラフは快適です。
が・・・これも私とRちゃんでは感覚が違いまして・・・
シュラフの当たりはずれもあるかと思いますが、匂いに敏感なRちゃんはこのシュラフも、加齢臭がする、と言ってアロマを持ってくるべきだった、と、とてもブルーな様子でした。
トレッキング中はお風呂に入れないので、水のいらないシャンプーで頭を拭いたり、リフレッシュシートで体を拭いたりしてしのぎます。

ロッジに着くとまもなくして、カルマJiが部屋にお茶とクラッカーを持ってきてくれます。
ネパールでのお茶と言えばミルクティー。
日本では紅茶にそれほど多く砂糖は入れずに飲みますが、ここのミルクティーには驚くほどたくさん砂糖を入れて飲みます。
私はいつも無意識のうちに、ネパールではたくさん砂糖を入れています。
最初は抵抗があったRちゃんも気がつけば、ここでのミルクティーは甘くして飲むのが当たり前になっていました。

そして、トレッキング最初の夕食はダルバート風のメニューでした。
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青菜のスープと、これからの高度順化を意識して高山病にいいというポップコーン、ダル(豆)スープとタルカリ(カレー味の野菜)、青菜の炒め物とインゲンのマヨネーズあえでした。
今回のネパールで食べた初めてのダルバート、美味しかったです。

ただ、さすがに夜になると気温は下がります。
しかし、これくらいの標高のところにはヒーターで暖をとる習慣がないので、ちょっと寒い夕食でした。
食事を済ませると、ダイニングに居ても寒いだけなので、さっさとポーターさんのディルJiが運んでくれている湯たんぽをもらって、就寝準備に入ります。
暗くなったら寝る、という原始的な、日本では考えられない生活です。睡眠時間も十分です。

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